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2016年7月14日 (木)

都知事選、告示 (平成28年7月14日)

前回のブログ、「小池百合子・衆議院議員、都知事選出馬表明 http://bit.ly/28ZTUs8 @syuya_yui(平成28年6月29日)」で、予想と異なる点が二ヶ所出ていた。

「小池としては、さまざまな状況からして、党が公認を出さざるを得なくなるだろう、と読んでいるはずだ。

仮に公認されなくても出るだろう。」

 

小池本人はそう読んでいたかわからないが、少なくとも私は、この時点では、自民党都連も公認せざるを得ないだろうと思っていた。

 

「自民党東京都連も動きが遅い。小池の出馬表明が唐突だと言っているが、これはそのうち静かになる。これもホンネは、守屋と同じで、俺のほうに先に相談がない、女が防衛省の大臣?女が都知事?女が俺たちの上に立つ?といった程度のところだろう。小池は、少なくとも田中真紀子とは違う。」

 

したがって、「これはそのうち静かになる」という予想もはずれた。

 

 

 

実は、自民党東京都連(自由民主党東京都支部連合会 https://www.tokyo-jimin.jp/introduction2/、会長・石原伸晃、幹事長・内田茂)にとって、小池百合子は、「最もおとなしくしていてほしい」人物だったのである。

 

そこで、小池以外で、これに対抗でき、自分たち都連の言うとおりに動いてくれて、そこそこ実績のある人物なら、誰でもいい、・・・となり、尻に火がつき、候補者を選び始めたのである。

すでに、その第一号、元・総務事務次官・櫻井俊には、けんもほろろに断られていた。

 

 

 

その後、党都連が増田寛也を担ぎ出すことになり、自民党は増田を党として推薦し、非推薦の候補者を応援する議員は、その家族が応援したとしても、除名などの処分をおこなうと脅すことになった。公明党も増田を支持することになり、大方の組織票を得て、その経歴や信条とは無関係に、増田がトップ当選する可能性が強くなった。

 

宇都宮健児が立候補から身を引いた翌日の今日は、告示日であるが、すでに、3位までの得票は、1.増田寛也、2・鳥越俊太郎、3・小池百合子、となるだろうとの予想があちこちで囁かれている。

 

 

 

増田寛也という人間について、ほとんど印象になかった。総務大臣をしていたな、くらいである。

その後、さまざまな情報を得て、実務に長けてはいるものの、実行力に乏しく、官僚の評判も高くなく、上からは使いやすいイエスマンだということがわかった。

 

外国人参政権に賛成という一点だけでも、反対せざるを得ないのに、風采の上らない容姿、かつらをかぶったような頭、短い首、近眼の小さい目、・・・東京都の代表として、こんな顔は最もふさわしくない。

都連の選択に、都民は不在のようだ。

 

舛添知事以来の都内公共工事にかかわる利権は、都連幹事長の内田茂が牛耳ってきたのであり、世間知らずの石原伸晃は、高校中退の土建屋上がり・内田茂に、いいように懐柔されてきたのである。

 

防衛大臣時代、ほとんど唐突な印象をもった事務次官・守屋武昌夫妻の収賄による逮捕は、おそらく小池百合子が収集した情報の発動であったと思われる。

これと同様に、都知事に打ってでるからには、小池もそのあたりの「黒い情報」はつかんでいるに違いない。

いや、多くの議員がそれを知っているのだが、あえて頬かむりを決め込んでいるだけなのだ。

 

ところが、小池が都知事になれば、したたかな動き方をする人物なので、その行動を読めない。そればかりか、利権に妙にメスを入れられて、その利権を失うのではないか、ややもすれば、収賄が摘発されるのではないか、といったおそれがあり、合法的手段によって、小池をつぶそうとしているのである。

 

こうしてみると、増田も、高給と再びの退職金を約束され、担がれ出された官僚神輿である。小池百合子のいう「東京に行政官は不要」という発言は、こうした動きを懸念して、知事としてのありようをシニカルに指摘したものであった。

 

 

 

東京は、それ自体が「移民都市」である。日本に対する外国人のように、東京都には他道府県からの移入が多い。就職や学校に通うため上京していた人たちが、やがて定着して所帯をもち、住民票を移して都民になったのである。

こういう人々の多くは、都知事が誰になろうと関係ないのであろう。

 

今回の参院選では、あれだけの売国性、政治の誤り、国家の舵取りに対する素人ぶりが明らかになっても、なお、民進党の候補者が莫大な票を集める。一人だけだったとはいえ、共産党も若い弁護士が当選した。

 

かつてニューヨークは「人種のるつぼ」と言われた。東京都も、住民はさながら「ごった煮」のようなものである。

自民党は、東京選挙区で、三人目に候補者を出さなかった。落ちたかも知れないが、結果はわからない。その人物も公認して党が応援すれば、票は伸び、小川敏夫を落選させることができたかも知れない。中核派の代表や反原発の活動家さえ、相当な票を得ている。

 

 

 

人心は把握しにくい。日本人の特性として、あの人がいいと言うなら、私も・・・、というのが投票の実態だろう。あの人とは、配偶者かも知れない、サークルの代表かも知れない、テレビのタレントかも知れない、・・・それでも一票になる。応援する人によっても、候補者の印象は変わる。

 

半月ほどの選挙期間に、何が起こるかわからないが、告示日前後の予想がそのとおり当たったら、おもしろくない。

同時に、自民党のよくない面を見せつけられたようで不愉快になる。

 

ものごとは程度だ。利権を得、与えさせるのも、政治を潤滑に安定して進ませるためには必要なことではあろう。党内を一本にまとめるために、党内を引き締めること自体も、理解できる。

ただし、それが蚕の繭のように、外から見えなくなっているなら問題だ。オープンにできないということは、そういう理由があるからということになる。

 

 

 

小池百合子が、安倍総裁の政敵・石破茂の応援団として動いたことを理由に、安倍晋三・自民党総裁の不興を買っているのは、都連にとっては好都合だったろう。

党が公認をするということは、総裁の決済を受けているということだ。

 

選挙の過程で、ツイッターや保守系サイトなどを中心に、都連に関することがいろいろ暴かれていく気がする。これは小池がリークしなくても、情報網をもっている機関なら、ある程度可能なことだ。

 

組織の常識として、安倍総裁は、これら「すべて」を了承し是認しているわけであり、増田寛也当選に向けて、都連に対し発破をかけているわけだ。

何とも複雑であり、今更ながら私は、自民党員にはなれないと思う次第だ。

 

 

 

都知事が誰になろうと関係ない、と思っている人々が多い東京都ではあるが、都民は住民税などを徴収されているのであり、売国性に強い人物に使われたくはない。都知事が誰になろうと関係ない、と思っている人々も、いざとなれば投票に行くのだろう。

 

小池百合子が、自公の組織票を頼みとする増田寛也をやぶったとしたら、それは「大衆」である都民の勝利、ということになるだろう。まさに「大衆の反逆」である。

 

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