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2013年2月24日 (日)

がんばれ!関関同立

関西私大はブランド力不足? 入学割合2~4割 
                 (2013.2.23 20:53)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130223/wlf13022321030022-n1.htm(以下全文転載▼~▲)

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関関同立など関西の有名私立大学は、入試合格者がそのまま入学する割合(入学歩留まり率)が2~4割と低く、7割の慶応大、5割の早稲田大など関東の有名私大に水をあけられていることが、民間の研究機関「NPC大学問題研究所」(大阪市)の分析でわかった。国立大学志向が強く特定の私大にこだわらない関西の受験生の志望傾向が浮き彫りになった。

 私立大学の教育力や財務力、国際力などを分析して課題提起を行っている同研究所が、全国の28大学が公表しているデータに基づいて調査。関西大、関西学院大、同志社大、立命館大、京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大の関西8大学に、関東の慶応大、早稲田大を加えた計10大学の結果を公開した。

東西の差で特徴的だったのが入学歩留まり率。平成24年を見ると慶応大がもっとも高く、合格者の71%が同大学に入学。早稲田大も47%が入学した。これに対して関西の8大学は26~40%で、全国28大学平均の42%をいずれも下回った。合格しても併願した他の大学に入学したり、浪人したりする受験生が多いためだ。

 研究所では「慶応や早稲田はどうしても入りたい受験生が多いのに比べ、しのぎを削っている関西の有名私大は知名度も横並びで、全国的なブランド力に欠けるのではないか。国立大学志向が強いのも一因だろう」と分析している。
   ▲

こういうデータは、職場でもあまり手に入らないので興味深い。こういうシンクタンクでしか得られないデータだろう。
公表されていないだけで、もっと広範で詳しいデータももっていると思う。
例えば、東京の私立大学間の比較や、学部ごとの比較データもあるはずだ。

関関同立は、関西(かんさい)大学、関西(かんせい)学院大学、同志社大学、立命館大学のことで、主な学部が大阪・京都にある著名な私立大学だ。

立命館や同志社の数字は、さすがに驚きだ。

背景に、記事にあるように、長引く不景気が親や受験生本人の心理に影響して、国公立志向が浸透しているのは、私立中学受験と同じことだろう。

さらに、おそらく、この4大学相互で併願が多いのではないか。これは東京でも同じなのだが、併願しやすい個性が並んでしまったのかなと思う。ブランドなどという言い方は本来おかしい。大学のカラーと入試問題の個性を強めることで、それぞれが差別化を図るしかない。

また、私立なら、或いは、大学なら、入ってしまえば似たようなもので、入ったあとの学生生活を有意義にしたい、という志向も、受験生に強いのだと思う。これはここ数年、大学受験全体の傾向だ。

関東の人間として興味深いのは、早稲田の数字である。自分の知る限りであるが、国公立と併願するのには、早稲田がよく選ばれる。医学部などは、東大に入ったが慶應に落ちるケースも多い。慶應の問題は、つぶしがききにくくなっている。東大・早慶を同時に受ける傾向は、少なくなってきている。

この原因は、特に文系学部で、慶應が小論文を出題するようになったからだ。
もともとその昔、経済学部では、社会科では論文の出題があった。

早慶合格者合わせて20人から100人以上出すような進学校でも、小論文導入の年から、合格割合が、比率の激しい高校では、早稲田:慶應が2:1となっている。今のご時世では、小論を苦手とする受験生が多く、小論を課す慶應の学部は敬遠されたということだ。
予備校には、それまで以上に、小論文対策の講座が多くなったのも、こうした背景がある。

こうした傾向から、慶應と国立を併願する受験生も若干増えたとはいえ、慶應の場合は、慶應自体が第一志望になる場合が多いので、辞退者が少ないということだろう。

また、直接入試に関係ないのだが、ここ10年近く、早稲田の企むことは、何かと裏目に出ているということも、親や受験生が知り、イメージダウンにつながっているのかもしれない。これについては書かない。

慶應の世界史・日本史などには論文形式の回答はないが、選択肢も多く、時間も短い。基本知識からかなり詳細な事実まで知っていないと、正解に至らない。これは早稲田とて同じである。私はいまだに、慶應の社会科は9割正解でないと受からないと思っている。

慶應は2月中旬、早稲田は下旬に入試がある。きのうの22日、社会科学部の入試を最後に、早稲田の入試も終わった。

しかし、難関でも中堅でも、私立文系の合否を左右するのは、国語である。この考えは、ある時点から我が信念となっている。受験生がいちばん力を注がない科目である。

大学自体が過当競争の時代に突入した昨今、業績であれ芸術であれスポーツであれ思想であれ、個性の見えない大学は淘汰されていくことだろう。淘汰されるということは、受かっても辞退者が多く出る、ということから始まる。

貴重なデータであった。

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